初期臨床研修について

総合診療科のご紹介

部長 青鹿佳和准教授

大学病院の総合診療科として、初診患者さんの初療や、主に地域の先生方からご紹介いただく診断困難症例の受け入れ窓口となり、適切な診断と初期治療を行って、必要に応じて専門医への紹介を行います。また、複数科にまたがる多臓器疾患症例や専門科の狭間となる症例などにも対応します。

研修医を目指す方へぜひ伝えたいこと

当科は当院において2020年度から新たに開設された診療科です。大学病院の総合診療科として、どこの科を受診もしくは紹介したらよいのかわからない初診患者さんの初療や、地域医療において診断の困難な紹介症例の診療を中心に、外来診療や入院精査を行います。よって、指導医とともにcommon diseaseから診断困難症例まで幅広く患者さんを診察する機会があり、初期研修の先生方に多くの経験が積める場を提供します。
さらには、当院内科およびERは地域の数少ない救急受け入れ病院として、多くの二次救急症例も積極的に受け入れており、総合診療科もその一端を担っていきます。
時間をかけた濃密な診察、診断から、緊急性を要する迅速な診察、診断まで、臨機応変な対応ができるように指導医が指導します。

診療内容

総合診療科の構成

院内横断部門(感染制御部(ICT)、患者サポートセンター(ソーシャルワーカーや医療連携チームなど含む)、栄養サポートチーム(NST)、緩和ケアチーム)とも連携します。

特徴および特色

まずは医師としての必要最低限の問診および診察の技術が会得できるように、指導医がマンツーマンで指導します。
さらに適切な診断にこだわり、徹底的な鑑別診断およびディスカッションを大切にします。
また、単に1回の診療では終わらせずに、必ずその後の経過フォロー(専門医へ紹介した後もできる範囲で)を行って、自分の診断が正しかったのかどうかのフィードバックをきちんと繰り返すことで、診断能力の向上を目指します。
貴重な症例を体験できた時には、指導医の指導の元、地方学会への発表や症例報告の作成も積極的に行っていきます。

主な検査項目

  • 問診、診察(問診を丁寧にとり、丁寧全身の診察にこだわります)
  • 血液検査、尿検査
  • 画像検査(レントゲン、超音波、CT、MRI)
  • 心電図

研修医のとある1日

毎週火曜日午後2時から、内科と合同の回診(症例プレゼンテーション)があり、同日午後4時から内科医局会(症例検討会、抄読会、研究発表)に参加します。
金曜午前9時半からはICT(感染制御チーム)の院内ラウンドに参加します。
その他、適時研修医向けミニクルズスや症例報告の抄読会を予定しています。

8:20~

入院患者ラウンド

8:45~

モーニングカンファ(内科と合同)

9:00~

外来研修

指導医とともに初診外来で問診や診察、検査指示などを行います。

午後

病棟業務

入院症例の診察や検査結果確認、診療録の記載など

17:00~

イブニングカンファ

指導医にその日の出来事を報告し、一日の振り返りや翌日以降の方針についてディスカッションをします。